当社では、お使いのHenry Radio社製リニアアンプのメンテナンスを行なっております。1987年以来、300台以上の修理業務を行なってきた経験と技術で、お使いの古くなったアンプを蘇らせます。御希望の方は一度お問い合わせ下さい。(価格や納期は機器の状態により異なります) henryロゴ


3KCXMark2 左の機種は3KCXマーク2で、比較検査用に在庫しておりましたかなり程度が良いリニアです。故障の起きないことで定評のあります当社の「チューンアップ」改造が施してあります。
今回、売却するにあたって行なったメンテナンスの様子を一部紹介致します。

メンテナンス内容
■高圧トランスおよびチョークトランスの絶縁試験■メーター校正(HV/IP/IG)■真空管ピンにおけるヒーター電圧チェック■プレート電圧チェック■アイドリング電流チェック■高周波用ドアノブ型全コンデンサの容量点検■オイルコンデンサの容量点検■TUNE/LOADダイアル目盛板調整■TUNE/LOADダイアルのテンション調整■ラダーチェーン(入力/出力/πL回路の3つのローターリーSW)の回転連動調整■錆ネジ交換および平ワッシャー取付け■全ネジ締めつけチェック■全回路部品/動作点検■RF部クリーニング(バリLの銅帯内側およびローラー溝/ハイバンド用銅帯コイル/カプリングコンデンサ配線銅帯/パラ止め銅帯/真空管アノード銅帯リング/プレート側コンデンサ配線銅帯/プレートコンデンサ切替接点/真空管表面およびピン/真空管ソケット端子/ローターリーSW(入力同調および出力πL回路)の接点/入出力コネクタ/高圧コネクタ内部/内部シャーシ他)■電源部内汚れクリーニング(高圧切替SWの接点/ブロワー分解/後面シャーシ/内部シャーシ他■ケース全表面 鏡面磨き加工


RFデッキ上側 真空管リング
ユRFデッキ上側
汚れがありませんが、一応分解します。普通は、ブロワーの空気が一旦この箱全体に入りますので、部品の表面に汚れがたくさん付着し、スパークや接触不良の原因となります。
ユ真空管リング
テンションが少し甘いので、タイトに締まるように穴を空け直しました。銀メッキ銅帯リングの表面は、黒く酸化しているはずです。

バリL チムニー
ユバリL
内側そして外側も綺麗ですが、クリーニングを行ないました。接触ローラーには導電グリスが塗られており、そこに埃等が付着して接触不良が起きます。
ユチムニー
長期間かけてテフロンに付着した汚れは、なかなか除去出来ません。ですからこの部分を見れば、リニアの運用程度の大凡の見当がつきます。

バンド切り替え接点 組み直し
ユバンド切り替え接点
回転カムがこの接点を押します。この接点には大きな高周波電流が流れます。まず接点表面が黒くなっています。非同調状態で長く送信すると溶ける場合もあります。接点の反り状態を手直しし、使用しない接点が大きく離れるように再調整します。
ユRFデッキ上側の組み直し
全コンデンサの容量をチェック、すべてのネジの締め具合を確認して元通りに。銀メッキされたタンクコイルや銅帯、パラ止めも新品同様です。

RFデッキ下側 入力同調切替
ユRFデッキ下側
ブロワーの風が通り抜ける真空管ソケット周りは、普通最も汚れる箇所です。真空管のピンとソケットピンの表面は、銀メッキのため黒く変色します。特にカソードピンは大電流が流れますので良くありません。
ユ入力同調切替部
出力コンデンサ切替、πL回路、そしてこの入力同調回路の切替えの3つがラダーチェーンで連動しています。強い負荷がかかっているので、バックラッシュでそれぞれのズレが生じ易くなります。ズレはこのSWに起き、二つの接点の中間に(どちらも導通)回転接点が止まる場合があります。写真は、接点の接触間隔を手直ししているところです。少しでも力が入ると、接点は曲がってしまい、元には戻りません。経験と感覚ですから、真似はお薦めできません。

出力コネクタ 電源部
ユ出力コネクタ
普通はアース線接続のネジ1個しかナット締めがしてありません。残りの3本もナットでしっかりと固定。
ユ電源部
念のため、トランスやチョークを外して絶縁試験。他の全部品をチェック、ネジの締まり具合も確認します。タイト端子は、ネジをあまり強く締め過ぎると、移動中の振動などで割れてしまいます。写真にはありませんが、ブロワーを分解し、羽根部分を丸ごと洗浄。オイルも注ぎ足します。これで驚くほど回転が静かでスムーズになります。

電源部ケース横面 RF部ケースまわり
ユ電源部ケース横面
アルミのネジは黒く変色します。横の取っ手も外して洗浄し、ネジも新品に交換。
ユRF部ケースまわり
この皿ネジも新品に交換、これだけでもケース全体の輝きが違ってきます。

ケース表面 上部パンチング板
ユ前面パネルおよびケース表面
特殊な洗浄液にて軽くクリーニング、このような本来の光沢が戻ります。ケースに光が反射しています。
ツマミ可変部分のガタもなく、バンド切替もほど良いテンションがかかっています。
ユ上部パンチング板
パンチング板は丸ごと洗浄して、穴の汚れも取り除きます。

後部から ヒーター電圧の測定
ユ後部から
とても綺麗です。
ユヒーター電圧の測定
RFデッキを組み込む前に、ヒーター電圧をチェック。3KCXの場合は7.5V(5KCは15V)を超えるとまずいです。少し低い電圧がベスト、もちろん真空管のピンで測定。

低圧動作試験 高圧動作試験
ユ低圧動作試験
CWポジションでのアイドリング状態です。100Wドライブでの出力は1.3〜1.5KW、正常です。
ユ高圧動作試験
SSBポジションでのアイドリング状態。出力は2KW++、正常です。



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